そしてパンを焼きたての熱々で食べるには

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ブライト・ライツ、ビッグ・シティ読了。

普遍的な青春ストーリー。

そしてやはり最初の印象は変わらず

センシティブで牧歌的とも。


ただ最初と違うのは、

そこが自分にとってネガティブな

印象になってないこと。


むしろ、

あえてそのセンシティブで

牧歌的な世界に浸っていたいと思わされた。


そう感じるだけ、

世界の歴史は進んでると言うことか。


どんな作品を読んでも、

時代性、ムードは滲み出てくる。

そことどう接するかは

読み手の自由。


自分は普遍的な青春ストーリーが好き。

だから惹き込まれて面白く読了。


今回は五日間で読み終わり、

それほどペースの早くない自分としては

めちゃめちゃ早く読んだことになる。


それだけ面白かったのだけど、

多分、そんなに再読はしない予感も。

ヘミングウェイと似たものを自分が感じるのも

あながち間違いではないかな。

ヘミングウェイの長編も

あまり再読しようとはならないので。


今の気分としては

自分が文学にふれるのは、

面白いだけではないその先を感じたくて。

居心地の良いものの先をつかみたくて。

それが正直なところ。

 

ヘミングウェイからフィッツジェラルド

そしてレイモンドカーヴァーへの流れも

そんな気分からだった。

その流れの中ではジェイマキナニーは

今の自分には少しライトだったかも。

 

次はまたフィッツジェラルドを。

今度は春樹訳ではないもの。

楽しみだ。

 

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と、、、

ここまでは昨夜読み終わった後に書いていて。

今朝、パンを焼いて

いざ朝食と言う時、

ぐぐっと余韻が来た。

 

朝、明るくなると起きてパンを食べる。

そんな自分の毎日と小説の中の時間の対比。

ラストの希望がより強く感じられた

翌日の感想だった。

 

彼の人生の数日間を共にした。

これも文学の醍醐味だなと。

 

そしてパンを焼きたての熱々で食べるには、

コーヒーを先におとしておかないと。

今朝もコーヒーが入った頃には

パンは少し冷たくなってた。。

明日はどちらもほかほか熱々を目指そう。